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田中ロミオ 手塚とりぽか 村上智右


「実は、僕は設定上にある康介と世代がまったく同じなんですが、僕のころはあんな素晴らしい生活ではなかったんですよ(笑)」
「それを言ったら私もですが(笑)」


――たしかに羨ましい話ではありますね(笑)。


「このゲームって男友達がほとんど出てこないじゃないですか」

「その位置に千夏や愛理がいますからね」

「割りと最近の傾向としては日常生活の中で男友達も含めた会話とかを重視しているっていう話もあるんですけど、僕はあんまり好きじゃない。だって女の子との会話の方が楽しいじゃないですか(笑)」

「そりゃまぁ、ギャルゲーをやっているわけですから」
「そうそう。女の子が出てきてくれたほうが嬉しいじゃんって(笑)」


――真理ですね(笑)。



「男友達とのやり取りが楽しいっていうのはわからないでもないんですが、それよりも女の子との会話でしょと(笑)いや、私がそれを主張したから、現在の設定になったというわけじゃないんですけどね」

「今回の作品については、そのあたりも少し考えてまして。田舎だと性別を越えた友情とかって普通にありますから」

「たしかにありますね。すべての女の子が恋愛対象にはならなかったり」
「僕も女の子と仲良くなっても、ただの友達だったりしましたね」
「恋愛相談とかしましたし、いまだに地元に帰ると友達として会ったりしますよ」
「その点、東京みたいな都会だと、女と男がいるとそこで何かが起こるみたいな考えがあるかもしれませんね(笑)」
「田舎にいても、何かひとつのきっかけで友達関係から恋愛関係に発展することもありましたけど」
「田舎って、いい意味でも悪い意味でも横のつながりは大事だったから、友達を失いたくなかったら恋愛感情は持っちゃいけなかったりとかいう歯止めがあったようにも思えたり。でも東京っていうか都会はそんなことを排除してでも女とくっつくことを考えてるような感じ?ああ、こう考えちゃうから田舎モンなのかもしれませんけど(笑)」
「千夏とか愛理の立ち位置っていうのは、性別を越えたところにある幼なじみなので。本人のルート以外では相談相手としてすごく頼りになる存在ですよ」
「若い方だとどうなんでしょうかねー。共通体験として成立するかなぁ。結構若いうちからエッチとかしてたりしますからねぇ」


――それは言ってもいいことなんでしょうか?(笑)


「まぁ、微妙なところですね(笑)」

「あとで編集するということで(笑)」

「そういうところのポジションとしてのあの2人がいて、ちょっと違うところに京、かなり違うところに桂がいるって感じでしょうか」
「そう考えると、京って立ち位置として浮いてますよね」
「それはクラスのマドンナ的な女の子って解釈すればいいですよ」


――シナリオ中の京はかなりのギャップを感じさせますよね。


「おとなしいだけの女の子ではないですからね。芯が強い子とでも言うか」
「僕はシナリオを読んで愛理と千夏のお話とか、割りと好きなんですけど、多分、ユーザーさんとかは感じ方違うんじゃないかなぁ」
「京と桂は現実にはあまりいないタイプですからね」
「愛理とか千夏って、本当にああいう女友達とかがいるっていうリアリティがあるんですよ。すっごいリアル。だから、そのリアリティのあるキャラクターの物語を楽しんで欲しいなと思うわけです」
「軽妙な会話っていうのは、男友達だけではなく、女友達とも成立するっていうところを見て欲しいですね」
「シナリオがあがって、手塚さんとお話をしたんですけど、僕はこのお話がすっごい好き、面白いと思う。でも問題は、ユーザーさんにこの割りとリアルな話を楽しんでもらえるかどうかは現状ではわからないってことなんですよ」
「どの部分をユーザーさんが面白いと思ってくれるかっていうのは、見えにくいですからね」
「最終的にはユーザーさんが楽しいと思ってくれたらそれは成功だと思いますけど……」
「いやー、○○みたいのが売れちゃう時代ですからねぇ」



一同:(笑)


「それはカットで(笑)」

「まぁ、それは置いておいても、ある程度物語に近い経験のあるユーザーさんであれば面白いと思ってくれるんじゃないですかね」

「懐かしいというか……その懐かしさがあるから、ストーリー的にはそんなに大仰だったり奇抜な事件がおきるわけじゃないけど納得がいくのではないかと」
「もしかしたら自分たちがそのころに本当にあったかもしれない出来事、感触、感情ですね」
「つまり既視感を覚えつつ……だからこそ、僕は感動をできるなと思ったんですよ。すっごい泣けるお話ってのとはまた違うんだけど、こういう関係だからこそ、ちょっとしたことでもすごく大事なんだっていう」
「日常的なお話ですからね」
「手塚さんには言ったんですけど……言っちゃっていいのかなぁ。このヒロインたちは超リアルすぎてイヤなんですけどって(笑)」



一同:(笑)


「リアリティがありすぎ(笑)」

「こういう経験は自分もあるから……これはちょっと、男的にはキツイよみたいな(笑)」

「執筆時にも、等身大の物語っていうのは意識してましたから、そう言った意味においてはコンセプトを最後まで守れたかなと」
「あのころ悩んでいたことって、あの時は世界が明日には終わってしまうのではないかなんて思っていたのに、大人になって振り返ってみると全然たいしたことではなかったりしますもんね」
「でも、今その問題が起こったら、やっぱり当時と同じようにうろたえると思いますよ。だから、そこがイヤだなぁと(笑)」



一同:(笑)


「言い方は悪いけど、男から見て女の子の汚い部分っていうのかな…が書かれている感じ。本当はそれは汚いことじゃなくて、それも女の子の一面で美しいものではあるんだけど、そういう風にとらえてくれるユーザーさんがどれだけいるかなぁと。そこはかなり興味がある」
「そういう点でいけば京なんかもかなりえげつない部分もありますね」
「桂に関して言えば、割りとファンタジーっていうか、少し不思議なキャラクターですから、ユーザーさん的にはある意味わかりやすいかな、と。ただ他のキャラについては本当にリアルな感じなので」
「こんな女の子っているよねーと思えるということは、つまり、地に足がついたしっかりしたキャラ造詣ってことだと思いますよ」
「そう言っていただけるとありがたいです」
「企画書のキーワードに「青春」「支え」「全力投球」ってあるんですけど、まさしくそういう感じの仕上がりになってますよね」
「手塚さんは妹さんもいらっしゃるそうなので、そう言った部分もあったんじゃないですか?」
「まぁ、うちのは腐女子なのでアレですが(笑)」
「リアルに妹がいる人は妹萌えはありえないと言われていますが」
「兄弟に女の子がいると、見方が変わるって言うじゃないですか。いなければあれこれ妄想とかできますけど、手塚さんの書かれる女の子がリアルなのは実際に妹さんがいるのもあるんじゃないかなと(笑)」
「身近に女の子がいると、下着で歩き回る姿を見てしまったり、計算高いところを知って男は幻滅するらしいですが……そのあたりも再現されていると(笑)」
「でも、みんないいコですよ(笑)」


(次週へ続く)

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