 |
「なるほど、多様性を出すって判断ですね。ターゲットユーザーに幅を持たせるってことですか」 |

|
「その条件を踏まえ、昨今のユーザーさんの望んでいるものはどういうものなのかを想定しつつ企画について相談を重ねていきました」 |

|
「その中で、戯画さんから「タイムリープものはどうでしょう?」というご意見をいただきまして。ただそれだけにとどまらず、プラスアルファするには何がいいのかっていうのを手塚さんも含めてブレストしていきました」 |
 |
「僕が入ったころにはベースはおおよそ決まっていた感じでしたね。まぁ、第一印象としては大人のゲームにしてみました、みたいな(笑)」 |
 |
「メインターゲットは確かに高めを意識してますね。その上で、どうやって従来層を取り込むのかが大切なわけですけど」 |
 |
「業界全体を見れば、可愛らしいっていうようなところをアピールしている作品が多いのは事実ですし、それを外してってのも変な言い方ですけど、一風変わったもの?というアプローチは良い選択なのではないでしょうか。ただ言い方が悪いかもしれませんが、隙間を狙ったような感じなので、ちょっと地味かもしれないですね」 |
 |
「でも、こういった作品もないとね。甘いお菓子ばかりでは飽きてしまうでしょうし」 |
 |
「今回はラジオというガジェットが鍵になっているんですが、私たちの世代からすると深夜ラジオを聞きながら勉強っていうのが定番だったんですよ」
|
 |
「たしかに、オールナ○トニッポンとかはよく聞いてました」 |
 |
「原画さんともラジオ番組話で大いに盛り上がりましたよ。ラジオ聞きながらだったから勉強に集中できなかったとか(笑)」
|
 |
「つまり、私たちぐらいの、まぁ、いわゆるおっさん世代(笑)にとってラジオっていうのは懐かしいものだから、これをメインターゲットに据えましょうと。加えて、最近はWebラジオというのが普及して、若い世代の人も聞くようになっているじゃないですか」
|
 |
「潜在的なラジオユーザーっていうのは、僕らが考えているより多いのかもしれないですね」 |
 |
「実際、若い人もメジャーなラジオ番組は聞いているみたいですよ」 |
 |
「手塚さんはラジオ番組の脚本なども書かれていた方なので、このネタは上手く料理してくれるだろうという読みもありましたけど」
|
 |
「そういえば、初期はラジオの部分がパソコン通信とメールだったんですよね」 |
 |
「それについては、共通体験としてみるとラジオよりは圧倒的に少ないんじゃないか?という意見があって変更をしました」 |
 |
「たしかに、若い子たちにパソコン通信って知ってる?と聞いてもわからないかもしれないですね」 |
 |
「Windows以降の人たちは知らないでしょうね」 |
 |
「その点、ラジオはほとんど誰でも知っているものですから、いちいちこれはこういうものですって説明をしなくてもいいんですよ」 |
 |
「ネタの一般化とでも言えばいいんですかね。マニアックに偏るよりはメジャーなものを題材にしたほうが共感は得やすいでしょうし」
|
 |
「初期の資料を読み返してみると、かなりSFしてますね」 |
 |
「戯画さんからはあまりSF色を強く出さないで欲しいと言われてましたから、そこからどうやっておいしい要素を取り出していくかに時間を費やしたような気がします」 |
 |
「あとは全体の雰囲気として懐かしい感じを出してはどうかという意見もありました。現代ではない、少し前の世相を扱った作品なら、私たちぐらいの年代は懐かしいですし、若い世代の人にとっては話には聞いていたけどどんなものだったんだろう?って興味を持ってもらえるんじゃないかと」 |