「姫の婿さんからの質問です。
『姫様、今穿いてるパンツを下さい!!
もしくはいくらなら売ってくれますか?』と言うことですが…」
「言っておきますけど、
このような卑猥な質問に
答える必要はありませんわよ?」
「そうだ、そうだ」
「ふふふふっ、
姫の婿と名乗る輩の気持ちはよくわかるぞ」
「よくわかるのですぅ!」
「本当に質問の意味をわかっているのですか?」
「プルメリアやハイビスカスよりも美しい、
余の威光を知り、せめて衣服を身近に置きたいという、
健気な想いの発露がこの質問となったのであろう?」
「違いますわ!
これは…その…」
「なぜ言い淀む?
余の威光に当てられて口がきけなくなったか?」
「違いますっ!
これはですね…えっと…その…。
…時田さんが説明してください!」
「えっ? どうしてあたしが?」
「こういう話は大好きでしょう?」
「そ、そんなことないよ!」
「…性欲の発露」
「シャオ!?」
「待て! キサマ、それはどういう意味だ?」
「エッチな目的でパンツを欲しがっている」
「むっ、忠誠と性欲を混同している輩か…。
だがかまわん。余の心は広いっ!
忠誠の裏返しの性欲ならばパンツを下賜してやろう!」
「姫様のお心は
月のない日の闇なみに広く深いのですぅ!」
「…そんなことを言っていいのですか?」
「大変なことになっちゃうよ?」
「無論、余に金や金や金を献上するのが当然だ!」
「当然なのですぅ!
年収の8割はいただきたいのですぅ!」
「…そうだな。
王家再興の資金として
パンツを売るというのはどうだ?」
「きゃうーん!
姫様の賢明さは三千世界を超越するですぅ!」
「やめてください!」
「余の完璧な発想に基づく商売を
なんの権限があってキサマは止めようというのか!」
「とにかくダメです!」
「えっと、それじゃ答えは時価でいいのかな?」
「ダメです!」
<次回へ続く>
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