「えへへ……うふ…」
「……ねぇ、ちょっと千花子」
「あっ! そっかそっか…」
「千花子!!」
「…ふえぇー!?
 わ、わぁなんだ玲南かぁびっくりした」
「一人で何ニヤニヤしてるのよ? 結構本気で気持ち悪かったわ」
「やだもう、そんな心にもないことを!
 今ね、手帳に日記書いてたの♪」
「それって放課後に日直の仕事やりながらやること?」
「だってー急に思い出したんだもん!
 楽しいことはちゃんと書いておかないとっ」
「…そう? まぁいいけど。
 で、何書いてたの?」
「何言ってるの! 日記は人に見せちゃいけないんだよ?」
「じゃあちょっとは隠しなさいよ。
 なになに、とっても新鮮で楽しくて見学で学園に来た頃のことを思い出し…」
「わわーっ!!!!」
「耳元で騒がないでよ」
「耳元で読まないでよー!」
「わかった、わかったってば」
「ううー! 乙女の恥じらいなのっ」
「でも書いてたことはあれでしょ?
 紫がさっき言ってた、入学する前の見学会のことなんでしょ」
「あれっ? どうして分かったの!?」
「分かるわよ普通…」
「すごーい、すごーい! さっすがれいなだねっ!
 えとねえとね、せっかく思い出したからちゃーんとキレイに
 まとめておこうと思ったんだよ。まず最初にー」
「お腹が減ったので食堂に行きましたー」
「あうっ、当たってるけど、当たってるけどぉ…!」