「そして午後は自由見学ー!」
「走ると転ぶわよ」
「どーん! 早速壁に当たってしまったのでした!
 わー、なんかこの壁音楽室って感じっ」
「そりゃ、スタジオだからね。防音設備はあるでしょ普通」
「ホールの下にも、こんなスタジオがあるんですね…」
「そうね。ここもすごくキレイだし、楽器も結構揃ってる」
「これ絶対高いよね…触ったら絶対高いよね…!」
「触っても別に高くはないけど、触らないで。
 なんか壊しそうだから」
「はーい、触りません…」
「ふふ…おもしろい、ですね」
「うん? 何が?」
「いえ、何でもないです」
「そう? …あ、そういえば、強引に連れて来ちゃったけど大丈夫だった? お昼もそうだし」
「はい、大丈夫です」
「それなら良かった」
「よぉーっし、じゃあ次行くよー! 次はね次はね、生徒の憩いの場おっくじょ~で~すっ!!」
「屋上? そこに何かあるの?」
「もうっ、玲南夢がなーいー。
 学園生活と言えば屋上、屋上といえば夕陽、夕陽と言えばこ・く・は・くー!」
「……」